環境・資源経済学世界大会に参加してきました
6月25-29日にスウェーデン・ヨーテボリ大学で開催された第6回環境・資源経済学世界大会(http://www.wcere2018.org/)に参加してきました。同大会は4年に1度,AERE,EAERE,EAAEREによって共催される大規模な大会で,今年は1,500人以上が参加したそうです。本研究室からは,栗山先生と私(嶌田)が報告を行いました。
この時期のスウェーデンは天気がよく,とても快適に過ごせました。滞在中はほとんど快晴でカラッとしており,夜は23時頃まで明るかったです。
本大会は,論文の査読による審査があるのですが,栗山先生と私の論文はどちらも口頭報告が認められました。私は森林所有者の意思決定と社会的相互作用に関する研究(三谷さんとの共同研究)について,栗山先生は余暇の時間制約と国立公園への訪問に関する研究(庄子先生,柘植先生との共同研究)について報告を行いました(要旨と論文は大会HPから閲覧可能)。報告後の討論・コーヒーブレイク・懇親会を通して多くのコメントをもらうことができたので,論文の改訂をがんばって進めていきたいです。
大会全体を通して,おもしろい研究報告がたくさんありました。各時間帯に20以上のセッションがあったため,毎回どの報告を聞きにいくか迷いました(どのような報告があるかを確認するだけで疲れます…)。全体を通して特に気になったトピックをまとめたいと思います。
・環境経済学においても実験・準実験はスタンダードの手法となっている
・ナッジがまだまだ盛んに研究されている
・土地所有者の機会費用への注目度は依然として高い(オークションなど)
・サテライトデータの活用が進んでいる
以上は私が確認できた範囲なので,まだまだ着目すべき点があるはずです。いずれにせよ,国内の学会のみに参加していれば気づくことができなかったことばかりなので,大変貴重な経験ができたと思います。
来年のAEREはアメリカ・レイクタホ(5月30-31日),EAERE(6月26-29日)はイギリス・マンチェスターで開催される予定です。少なくともどちらかの学会で報告できるよう,研究を進めたいと思います。
最後に,大会参加にかかる諸費用をサポートしてくださった三谷さんと農学研究科に感謝の意を表します。
発表の様子(嶌田) |
会場:ヨーテボリ大学 |
Haga地区 |